早くもサクラ(ソメイヨシノ)の花が満開になっています。岡崎やインクラインも朝早くから観光客でいっぱいです。
京都新聞(2023年3月24日)
京都地方気象台は24日,京都市内で桜(ソメイヨシノ)が満開になった,と発表した。平年より11日早く,1953年の観測開始以降,最も早かった。
この日午後,気象台職員が,二条城(中京区)にある標本木で,満開基準となる8割以上の花を確認した。開花が観測された17日以降,気温が平年よりも高い日が続いたことが影響したとみられる。
昨年よりも6日早い満開で,これまで最も早く確認されたのは2021年3月26日だった。
![サクラ満開](https://net1010.net/kujoyama/wp-content/uploads/2023/03/p230327-1.jpg)
![サクラ満開](https://net1010.net/kujoyama/wp-content/uploads/2023/03/p230327-2.jpg)
![サクラ満開](https://net1010.net/kujoyama/wp-content/uploads/2023/03/p230327-3.jpg)
サクラの花は散り際になると,花の中心が赤くなるといわれています。花のどの部分が赤くなるのか,ソメイヨシノの花を切断して調べてみました。
![ソメイヨシノ](https://net1010.net/kujoyama/wp-content/uploads/2023/03/p230327-4.jpg)
赤くなっているのは,雄しべ,雌しべ,萼,花弁の基部ですね。
なぜ赤くなるのか,日本植物生理学会の植物Q&Aに次のように書いてありました。
受粉が済むと花弁の役目も終わり必要がなくなるので花弁細胞が崩壊する作業を始めます。老化過程へと進み,光の影響を受けるとアントシアニンの合成が高まってアントシアニン量が増加してきます。同時に細胞内にある液胞という袋内の液胞液は酸性となりアントシアニンはその効果で赤色へ変化します。
必ずしも受粉済でなくても,開花から日が経つと老化し赤くなるようです。
![ソメイヨシノ(中心が白い花)](https://net1010.net/kujoyama/wp-content/uploads/2023/03/p230327-5.jpg)
![ソメイヨシノ(中心が白い花・断面)](https://net1010.net/kujoyama/wp-content/uploads/2023/03/p230327-6.jpg)
![ソメイヨシノ(中心が赤い花)](https://net1010.net/kujoyama/wp-content/uploads/2023/03/p230327-7.jpg)
![ソメイヨシノ(中心が赤い花・断面)](https://net1010.net/kujoyama/wp-content/uploads/2023/03/p230327-8.jpg)