スズメバチが死んでいました。体は黄色と黒色の縞模様。それほど大きくありません。
キイロスズメバチだろうと思っていましたが,持ち帰って調べるとコガタスズメバチでした。キイロスズメバチの胸部には黄色の斑紋がありますが,コガタスズメバチの胸部には斑紋はなくまっ黒です。
こちらはキイロスズメバチ。胸部に黒色と黄色の模様があります。(2022年9月14日)
触覚は12節なのでメスです(オスは13節)。体長は28mm,時期的に女王バチだろうと思います。
北隆館『新訂原色昆虫大図鑑』(2008年)にはコガタスズメバチについて次のように書いてありました。
体長♀(女王) 26~29mm, (働きバチ)22~27mm, ♂23~26m。黒色。頭部は黄色で頭頂部に明瞭な黒斑を欠く。前胸背板には通常細い黄色の横帯があり,まれに肩部も赤褐色。小楯板の後紋は赤褐色。各腹背板後縁の黄帯は幅広く波状をなさず,尾端節は全く黄色。第1腹背板水直部は通常大部分赤褐色。第2腹背板基部両側に1対の黄ないし褐色の大斑を持つ個体は♀および♂に多い。前肢は大部分黄色。中・後肢は黄褐色ないし黒色。頭はやや大きく,頭楯前縁の2大歯間には1小歯あるいは1小隆起がある。翅は黄~黄褐色をおびる。
・頭部は黄色で頭頂部に明瞭な黒斑を欠く
・前胸背板には通常細い黄色の横帯があり,まれに肩部も赤褐色
・小楯板の後紋は赤褐色
「後紋」は「後縁」の誤植?
・各腹背板後縁の黄帯は幅広く波状をなさず,尾端節は全く黄色。第1腹背板水直部は通常大部分赤褐色。第2腹背板基部両側に1対の黄ないし褐色の大斑を持つ個体は♀および♂に多い。
・前肢は大部分黄色。中・後肢は黄褐色ないし黒色。
・頭はやや大きく,頭楯前縁の2大歯間には1小歯あるいは1小隆起がある
・翅は黄~黄褐色をおびる。