ナンキンハゼの大きな青葉の間から,黄色いブラシのような雄花穂がたくさん垂れ下がっていました。
ナンキンハゼは総状花序に雄花と雌花が別々に咲く雌雄同株の木です。雄花は花序の上部に多数が穂状につき,雌花は花序の下部に数個つきます。
雄花と雌花が咲く順序により,雌花先熟株と雄花先熟株の2タイプがあります。
模式化すると次のようになります。(→2018年8月13日)
この木は雄性先熟株の第1雄性期にあたります。
雄花が開花し,花序のつけね近くに未展開の側枝が1~数個ついています。
雄花に花弁はなく雄しべが2本,萼は皿状で3浅裂しています。
側枝は雄花穂が脱落してから成長し,雌花を開花させた後,また雄花を開花させます。
側枝を縦に切ってみました。
雄花穂の中にいた体長2.5mmほどの小さなゾウムシ。