細い水路の出口にミズタビラコが群生していました。小さな白い花をたくさんつけています。見ると水路の奥までぎっしりと生えています。
茎葉は弱くて軟らかく,花瓶にさすとくたっと倒れてしまいました。花を生けるということはできないようです。軟らかいなら逆に食べることはできないのかなと思うのですが,食用になるという記事は見つかりませんでした。クレソンに似ていていかにも食べられそうなのですが,食毒不明なものは食べない方が無難ですね。
『新分類 牧野日本植物図鑑』(2017年)にはミズタビラコについて次のように書いてありました。
本州,四国,九州に分布し,山地の渓谷の水辺に生える多年草である。茎は下部が横にはって少し枝分わかれし,上部は直立して高さ 10~40cmとなる。葉は互生し,楕円形で長さ1.5~4cm,幅1~2cm,上面には細かい毛があり,茎,葉ともに軟らかい。上部の葉はほとんど柄がなく,下部の葉は長い柄がある。5~6月頃,枝の先に巻散花序を出し,るり色の細かい花をつける。花穂の先端はさそりの尾のように曲がっているが,開花後次第にまっすぐにのびる。花柄は短く無柄に近い。がくは5深裂し,裂片は三角形で長さ0.5~1mmで毛がある。花冠は径2.5~3mm,筒部は短く先端は5裂し,裂片は楕円形,筒部の上端に鱗片状の附属物がある。雄しべは5本で花筒の中部につく。果実は4個の分果からなり,分果は滑らかで光沢があり,黒褐色の四面体である。
・茎は下部が横にはって少し枝分わかれし,上部は直立して高さ 10~40cmとなる。
・葉は互生し,楕円形で長さ1.5~4cm,幅1~2cm,上面には細かい毛があり,茎,葉ともに軟らかい。上部の葉はほとんど柄がなく,下部の葉は長い柄がある。
・5~6月頃,枝の先に巻散花序を出し,るり色の細かい花をつける。花穂の先端はさそりの尾のように曲がっているが,開花後次第にまっすぐにのびる。
・花柄は短く無柄に近い。がくは5深裂し,裂片は三角形で長さ0.5~1mmで毛がある。
・花冠は径2.5~3mm,筒部は短く先端は5裂し,裂片は楕円形,筒部の上端に鱗片状の附属物がある。雄しべは5本で花筒の中部につく。
花は同じキュウリグサ属のキュウリグサにそっくりです。キュウリグサの名は葉をもむとキュウリのような匂いがすることに由来しますが,葉をもんでもキュウリの匂いはしませんでした。
・果実は4個の分果からなり,分果は滑らかで光沢があり,黒褐色の四面体である。
花序の下の方に,未熟な果実がついてました。