足元を何かがフワフワと横切りました。
よく見ると,落葉の上にチョウがとまっています。

茶色い斑点のある翅が枯葉に紛れて,見分けがつきません。
こうした隠蔽的擬態をする虫は,動かない方が安全だと思っているのか,近づいても逃げないことが多いです。
このチョウもかなり近づいて撮ることができました。

名前を調べるとサトキマダラヒカゲのようです。
21年前の2004年6月6日に,家の前に死んでいたという投稿をしています。(→2004年6月6日)

この時も,よく似たヤマキマダラヒカゲとの比較で悩んでいます。
『かんたん識別!身近なチョウ』(2022年文一総合出版)には,サトキマダラヒカゲとヤマキマダラヒカゲの違いについて次のように書いてありました。
両種は非常によく似ており、かつて同種とされたこともある。本種(サトキマダラヒカゲ)は後翅裏面の翅の付け根の「く」の字の3個の茶色の点のうち、いちばん下の点が離れず (ヤマキマダラヒカゲは外側に離れる)、前翅の外側の縁が丸みを帯びる傾向がある。
この個体の該当部分を拡大すると,3個の点が離れずに連なっています。

また生息環境も,サトキマダラヒカゲは低地の里山に多く,ヤマキマダラヒカゲは山地に生息します。標高によるすみ分けは厳密ではないようですが,九条山は「低地の里山」に該当するのでサトキマダラヒカゲである可能性が高いです。