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ジョウビタキ

2009年10月30日
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「ヒーッ,ヒーッ」
先ほどから,窓の外にジョウビタキの鳴く声が聞こえています。

そーと,窓を少し開けて,写真を撮りました。[写真1][写真2]
秋,ジョウビタキはシベリヤや中国北部から冬鳥としてやってきます。
渡ってきたばかりのころには,梢やアンテナなど目立つ所に止まり,縄張りを主張してよく鳴きます。

この鳴き声がヒタキの名の由来となっています。
『山渓名前図鑑 野鳥の名前』(2008年)には,次のように書いてありました。

 ヒタキの名は鳴き声に由来する。ジョウビタキとルリビタキは,1個体ずつ専有越冬場所をもって生活する。両種とも,この場所を確立するために,特に秋の渡来期には「ヒッ,ヒッ」とか「カ,カッ」と聴こえる声をよく出す。この「ヒッヒッ」から「火焼鳥」,「カ,カッ」を火打ち石を打ち合わせる音にたとえて,「火焚(ひた)き鳥」。これがひたきとなった。

写真を見ると,雌のようです。
雄は[写真3]のように,のどとほおが黒く,胸から腹にかけて鮮やかな赤褐色をしています。

ジョウビタキの名の由来については,前書に次のように書いてありました。

 ジョウビタキの漢字名は,常鶲,上鶲,尉鶲。常鶲は「秋になると,毎年,必ずやって来るヒタキ」といった意味の名。上鶲は「ほかの鶲(あるいは,ほかの飼い鳥)より上等のヒタキ」の意味。尉鶲はこのふたつより古い名前であ。尉は「能楽の白髪の老人」のこと,あるいは「下に残り火があり,上のほうは白い灰になっている炭火」のこと。この鳥の雄の頭部が灰白色であること」に注目して、尉の字が使われている。これがよい名前と思う。なお,尉の音はイ。ジョウは国訓(日本独特の訓み)。これにともない「おきな,老翁」の意が生まれた。
 ここでは要点だけ記したが山本徳太郎「ジョウビタキのジョウ」(1958,『野鳥』23巻2号)に詳しく解説されている。

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