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ヤブカンゾウ

2010年7月20日
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ヤブカンゾウの花が咲いています。

花は八重咲きで,花弁が重なり合い複雑な構造をしています。
花を分解しても,何がどうなっているのか訳がわかりません。
これは雄しべ雌しべが花弁化しているうえに,二重,三重になっているからのようです。

[写真3][写真4][写真5]は花の断面。
正常の雄しべもあれば,ほとんど花弁化してねじれた花弁の先端に葯がついているといったものもあります。

『牧野新日本植物図鑑』(1970年)には,ヤブカンゾウの花について次のように書いてありました。

8月頃外側に近い葉の間から高さ1~1.5mの花茎がのび,太くて緑色,先は二つに分れ,時には別にさらに枝が出ることもある。花は黄赤色,八重咲がふつうで径8cmくらい,内外の花被片は長楕円形で内面に暗紫色のぼかしがあり,花の下部は短かい筒形で柄のようになっている。雄しべ雌しべは不規則に花弁化し時々3~4重になっているから果実は出来ない。

よく似た花で一重咲きのものは,ノカンゾウといいます。[写真6]
ノカンゾウの八重咲きのものがヤブカンゾウかなと単純に思っていたのですが,ヤブカンゾウの母種はホンカンゾウというそうです。
ホンカンゾウは中国の中部から南部,ネパール,タイに分布していて,日本には自生していません。

ホンカンゾウの蕾を蒸して乾燥させたものを金針菜(きんしんさい)といい,中華料理の材料となります。
鉄分がほうれん草の20倍も含まれているとか。
ヤブカンゾウやノカンゾウの蕾も食べることができます。

試しにおひたしと汁物の具にして食べてみました。
えぐ味は全く無いものの,何の味もしなくて山菜としては物足りない感じがします。
あまり火を通さずにしゃきしゃきとした食感を楽しむのがいいのかもしれません。

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