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ヤマガラの巣作り

2012年3月21日

1週間ほど前から時おり,キツツキのドラミングのような,コツコツという音が聞こえてきます。
何かの鳥が,ベランダに掛けてある巣箱をつついているようです。
巣箱の空洞に響いて,以外に大きな音がします。

この巣箱には,毎年春に,シジュウカラが巣作りします。
カーテンの陰からそっと覗いてみると,シジュウカラではなく,胸のあたりがオレンジ色をした鳥が出入りしていました。
ヤマガラです。
ヤマガラはシジュウカラと並んで,巣箱に巣作りする鳥の代表格です。

しばらくの間,姿を見せたり見せなかったりしていたのですが,ここ2~3日,精力的に苔を運び入れるようになりました。[写真1]
シジュウカラと同じく,巣作りはメスの仕事です。
ヤマガラはオスとメスが同じ体色をしているので雄雌が判然としませんが,苔を運び入れているということはメスなのでしょう。

しばらく見ていると,苔をくわえたメスが巣箱の中に飛び込んだ後に,もう1羽やってきました。[写真3]
近くの電線にとまって,こちらの方をしきりに気にしています。
メスが巣作りしている間,オスはあたりを警戒したり,メスのために餌を運んだりするそうです。
[写真3]をよく見ると,口にくわえているのは何かの幼虫ですね。
オスがメスに与える餌を運んできたようです。

例のコツコツという音は,巣箱の穴をひろげるために周囲を削っている音だろうと思っていましたが,違いました。
ヤマガラが巣箱の中に入ってしばらくしてから,コツコツという音が鳴り出すのです。
シジュウカラは,こんな音をたてることはありませんでした。
巣箱の中で,一体何をしているのでしょうか。

3月21日の夕方に,巣箱の中をのぞいてみました。[写真6]
苔が厚く敷かれ,産座になる中央部が丸くへこんでいます。
まだ苔だけしか敷かれていません。
これから産座部分に獣毛などの柔らかいものが置かれるのだと思います。
巣箱の中を見ても,ヤマガラがどこを削っていたのかわかりません。
それらしき痕跡が残っていないのです,
巣立った後で,じっくりと巣箱の中を観察するしかないようです。

[写真4][写真5]は,苔を運び入れたメスが巣箱から出てくるところです。
周囲を警戒しながら,出るときには一気に,にゅるりといった感じで出てきます。
穴は通り抜けられるギリギリの大きさですね。

巣箱の穴は,大は小を兼ねるで,多少大きめの方が色々な鳥が利用できて良いように思えますが,大きすぎる穴の巣箱は利用しないそうです。
穴の大きさは利用する鳥の種類によって決まっていて,この巣箱はシジュウカラ用に直径28ミリにしています。

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