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キアシナガバチの雄

2012年12月8日

急に冷え込んだ日の朝,掃き集めた落ち葉のなかに,黄色いハチが紛れているのに気付きました。
死んでいるのかと思いましたが,かすかに動いています。

キアシナガバチの♂です。
まだ生きていたのですね。
普通,アシナガバチの♂は,女王バチ(候補)と交尾した後,秋には死んでしまいます。
越冬するのは,来春女王バチとなる受精メスだけです。
(アシナガバチの一年のまとめ→2007年5月5日

ケースに入れて暖かい部屋の中に置いておいたら,元気になり盛んに動き回っていました。
しかし,さすがに寿命だったのか,2日後には死んでしまいました。

以前に,キアシナガバチの♀(働きバチ)について書いています。(→2008年6月22日
セグロアシナガバチの♂と♀の違いについても書いていました。(→2008年11月18日)

キアシナガバチの♀♂の違いも似たようなものです。
・♂の顔は白っぽい。
・♂の腹は,♀より1節多い(7節)。
・♂の触覚は,♀より1節多い(13節)。
・♂は刺さない。

ただ,セグロアシナガバチの♂は触角の先がとがっているのが特徴ですが,キアシナガバチの♂は逆に丸くひろがっているのが特徴です。

北隆館『新訂 原色昆虫大図鑑』(2007年)にはキアシナガバチについて次のように書いてありました。

体長20~26m。黒色で斑紋は鮮黄色。肢の黄斑も顕著である。第2腹背板の帯紋前方両側の斑紋はやや褐色ないし赤褐色。翅は半透明で黄色味をおびる。頭はやや大きく,頬は発達し,背面から見て後方に狭まらない。前伸腹節は幅広く,顕著な2縦斑があり,基側部は強く角ぼる。 ♂の触角末端節はうちわ状に丸く拡がり,扁平。

[写真4]は,キアシナガバチ♂の触角。
[写真3]は,キアシナガバチ♂の腹部。

[写真5]と[写真6]は,キアシナガバチの♂と♀を比較したもの。
見比べると,明らかに,♂の方が触角が長く,腹も細長いのがわかります。

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今朝,家の近くで,初めて鹿を見ました。
目の前の道を横切り,斜面を上ってゆきました。
アスファルトの上を歩く音が,馬の蹄のような音がして,ああ偶蹄目なのだと思いました(馬は奇蹄目ですが)。

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