一瞬,ビクッとしました。大きなシマヘビです。
ひなたで日光浴をしている最中のようです。
変温動物のヘビは自分で体温を調節することができないので,今の時期,体温調整のために日光浴をする必要があります。
夏になると逆に,体温が上がりすぎないよう直射日光をさけて,木陰や石のすき間などに身を隠しています。
こちらに気づいているはずなのに動かずにじっとしているのは,動けないのか,逃げるよりは,気づかれないようにじっとしている方が得策だと思っているのか,どちらでしょうか。確かに草むらにいると見分けにくい体色をしています。
シマヘビは名前のとおり,からだに4本の黒い縦じまがあります。その色の濃さは個体によって様々で,縦じまがないものや全身真っ黒なものもいるそうです。
平凡社「世界大百科事典」の「シマヘビ」の項には,次のように書いてありました。
『胴の背面には,頚部から尾部にかけて4条の黒褐色の縞模様が走る。子ヘビには茶褐色の横縞模様があり,成長とともにこれらが薄れて縦縞模様が顕著になる。・・・本種の黒化型は一般にカラスヘビと呼ばれ,性質が少し荒い。伊豆大島産のシマヘビはほとんどが黒化型。』