• ケケンポナシ
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ケケンポナシの花が咲いていました。

[写真1]と[写真2]の2種類の花があるように見えたので,雌雄異花かと思いましたが,違いました。
[写真1」]の状態から花弁と萼が反り返り,[写真2]のようになります。

萼片5個,花弁5個,雄しべ5本。雌しべは1本,3花柱からなります。
雄しべは花弁につつまれ一緒に反り返るので,一見,花柱だけの雌花のように見えます。[写真3]
何とも奇妙な形ですが,この形に何か利点があるのでしょうか。

ケケンポナシとは別にケンポナシというものがありますが,ケンポナシが山にあるのはまれだそうです。
ケケンポナシとケンポナシの違いについて,保育社「原色日本植物図鑑・木本編Ⅰ」には次のように書いてありました。

ケケンポナシ…果実は有毛,葉はやや厚く,下面は花序と共に毛があり,鋸歯は低平で時に一部不明となる。
ケンポナシ…果実は無毛,花序および葉の下面も通常毛がない。鋸歯は斜3角形で鋭頭。

[写真4]は,8月の果実の状態。(2003年8月18日)