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オオイヌノフグリ

2008年3月14日
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オオイヌノフグリの花が咲いています。

オオイヌノフグリは明治期に渡来した外来植物で,在来種であるイヌノフグリの仲間です。
全体的にイヌノフグリより大きいのでオオイヌノフグリの名がついています。
イヌノフグリの名は果実の形が犬の陰茎(古名ふぐり)に似ていることからきており,オオイヌノフグリも似た果実をつけます。[写真5]

保育社「原色日本帰化植物図鑑」(1976年)には,次のように書いてありました。

西アジア原産。明治20年(1887)頃,東京に帰化していることが牧野富太郎,大久保三郎などによって認められた。その後大正初期にはすでに全国的に広布,今日ではいたるところに多く,早春の風物詩となっている。イヌノフグリは花が小さく淡紅色の別の品だが,俳句のほうではオオイヌノフグリをイヌノフグリと詠む。

花は朝方閉じており,日が当りだすとともに開き始め,夕方になるとしぼみます。
[写真3]は,朝の状態。
[写真4]は,夕方しぼみ始めた時の状態。

[写真4]をみると,雄しべが雌しべにからみつくような状態になっています。
これは,日中に虫が訪れなくて受粉できなかった花が,同花受粉するための仕組みです。

地人書館「新訂 図解生物観察事典」に次のように書いてありました。

花を訪れる昆虫は,ナガヒメヒラタアブ,ヒメハナバエ,ハナアブ,オオクロバエなどで,それらの虫がとまると花が傾くので,虫は必然的に雄しべにしがみつく状態になる。その結果,葯と柱頭が触れ合い,花粉が柱頭や虫につく。日中はこのように昆虫の助けをかりて同花受粉や他花受粉を行うが,日がかげりだすとゆるやかな運動によって葯と柱頭とが接近してお互いに触れ合い,自動的に同花受粉をする。

日中に十分開いている花を一輪取り,カメラを近づけて雄しべ雌しべの写真を撮っていると,開ききっていたはずの花弁がすぼまっていて,撮影の邪魔になります。花弁は完全に開いていたはずなのに,おかしいなと思っていたのですが,これも習性のようです。
地人書館「新訂 図解生物観察事典」に次のように書いてありました。

開いた花に触れると,萼が閉じて花弁が押し出されるように落ちる。昆虫による受粉が行われても1~2時間で落ちる。雌雄同熟。

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