2006年6月16日にアカタテハが羽化したときの様子です。
(サイトリニューアルにより,元の記事が欠落したため,再度アップします。)

今朝,アカタテハが羽化しました。
何とか出勤前に羽化してくれたので,朝早くから待っていた時間が無駄にならずにすみました。

アカタテハの幼虫は,食草であるカラクサやヤブマオの葉を折りたたみ,合わせ目を吐き出した糸で綴じ合わせて巣を作ります。[写真19]
蛹になるときには新しい葉で巣をつくり,その中で蛹化し,1週間ほどで羽化します。

羽化したてのチョウの翅はくしゃくしゃに縮まっています。
羽化後はじっと枝にとどまって,翅の翅脈に体液を送り出し,すこしずつ翅を伸展させてゆきます。
翅が完全に伸びきると,余った体液はおしっこのように体外に放出されます。
これを蛹便(ようべん)をいい,タテハチョウの仲間の蛹便は血のような赤茶色をしているのが特徴です。[写真18]