このところ毎朝,ゴイサギを見かけます。
ゴイサギは夜行性のはずなのですが。
日の出時刻が日に日に早くなっているので,気がつかないうちに明るくなっているとか?

ゴイサギは日没とともに水辺のえさ場へやってきて,夜明けとともにねぐらへ戻ります。
平凡社『日本動物大百科』(1996年)には,次のように書いてありました。

夜行性で,日中は河畔や池畔の竹林や樹林,ヨシ原などに集団でねぐらをとって休んでいる。水辺からやや離れた社寺林などにねぐらをとることもある。日没とともに水辺の餌場へと飛び立ち,日の出ころには再びねぐらに戻る。夜空から落ちてくる「クワッ」という声は,この鳥の飛翔中の声である。

2羽いるのですが,雌雄の区別がつきません。
ゴイサギは雌雄同色です。
見分け方がどこかに載っていないかと探してみたのですが,分かりませんでした。

前書には,ゴイサギの体の特徴について次のように書いてありました。

雌雄同色。成鳥は頭上から肩羽,背は青緑色をおびた黒色,翼上面と尾は灰色。後頭には2~4本の細長い白い飾り羽がある。下面は全体に白く,首側から胸側,および脇は灰色をおびる。くちばしは黒。足は黄色。眼先の裸出部は灰黄緑色。虹彩は赤い。繁殖期には足はピンク色となる。幼鳥は上面は褐色に汚白色の縦斑があり,翼上面は褐色に汚白色のくさび形の斑がある。尾は褐色。下面は汚白色の地に褐色の縦斑がある。くちばしは暗色。足は緑黄色。 眼先の裸出部は緑色。虹彩は黄色。この幼鳥羽から成鳥羽になるまでに2年かかり,そのあいだは中間的な羽色で,換羽ごとに少しずつ成鳥羽に近づく。

清棲幸保著『野鳥の事典』(1994年)には,次のように書いてありました。

前額は白色,頭上は緑藍色の金属光沢のある黒色で繁殖期には白色の細紐のような飾羽がある。眼先は青緑色の皮膚が裸出している。顔は淡褐白色,喉は白色,背・肩羽は緑藍色の金属光沢のある黒色で繁殖期には細長いミノ羽がたくさん生えている。胸・腹・下尾筒は白色,腰・上尾筒は灰鼠色,翼と尾も灰鼠色である。虹彩は紅色である。

足は黄色で,ピンク色にはなっていないので,まだ繁殖期ではないようです。
頭にある白い飾り羽について,『野鳥の事典』には「繁殖期には白色の細紐のような飾羽がある」と書いてあります。
『日本動物大百科』には「後頭には2~4本の細長い白い飾り羽がある」とあり,特に繁殖期に限定してありません。

ネットで冬羽の姿を検索して見ると,冬羽では頭に飾り羽はないようです。