油断していました。
もう前足が両方とも出てしまっています。[写真1]
もっと時間がかかると思っていたので,ここ数日見逃していました。
(ヒキガエルの例では,孵化後31日目に右前足が出て,37日目に左前足が出ています。)

後足に続いて前足が出ると,オタマジャクシは肺呼吸に変わります。
この時期は溺れることもあるそうなので,あわてて陸をつくりました。

6月6日,尾が随分短くなっています。[写真5]
そろそろ上陸してもよい時期です。
水をはった皿にいれて写真を撮っていると,飛び出してきました。
孵化から20日目での上陸です。
ヒキガエルの例では41日目に上陸となっているので,半分の日数しかかかっていません。

翌日には,尾が消えていました。
体長約7mm。
[写真8]は一円玉の上にのせたところ。
(『幻のカエル』(大木淳一著 2006年)のまねをしてみました。)

孵化したオタマジャクシ38匹は,すべて成体まで育つことができました。
これからは餌を与えなければならないので,全部を育てることはできません。
3匹だけを残して,あとは卵を採取した場所にもってゆき,開放しました。

実はその場所にゆけば上陸したカエルがたくさんいるのではと期待して行ったのですが,カエルの姿は全く見ることができませんでした。
持って行ったカエルを離しても,小さすぎてどこにいるかもわかりません。
すこし期待外れでした。

タゴガエルの卵
タゴガエルのオタマジャクシ(1)
タゴガエルのオタマジャクシ(2)