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[写真1]2016/5/28
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[写真2]2016/5/28
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[写真3]2016/5/28
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[写真4]2016/5/28
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[写真5]2016/5/28
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[写真6]2016/5/28
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[写真7]2016/5/28
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[写真8]昨年産卵期(2015/4/26)
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[写真9]昨年産卵期(2015/4/26)
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[写真10]昨年産卵期(2015/4/26)
家の前の階段に,小さなカエルが座っていました。[写真1]~[写真3]
じっと動かず,ひょうひょうとしています。
こんなに無警戒で生き抜いてゆけるのか,心配になるくらいです。
タゴガエルです。
カエルの種の調べ方について,『山渓ハンディ図鑑9 日本のカエル 増補改訂』(2015年)には「発見場所と,それぞれの種の分布を照らし合わせることから始めるのがよい」とあります。
本州・四国・九州で見られるカエルは17種,そのうち茶色いカエルは4種しかいません。
膨大な種に分かれる昆虫の同定を考えると,カエルの種の同定はあっけないものです。
両生類がいかに危機に瀕しているか,昆虫類がいかに繁栄しているかを思い知らされます。
それでも,アカガエルとタゴガエルの見分けは少しややこしいです。
同書によると
本州には茶色いカエルは4種いる。
まず,アカガエルの仲間とタゴガエルの仲間を指先で区別する。
ニホンアカガエル
指先がただ丸いだけ。他のアカガエルの仲間も同じ。
タゴガエル
指先が丸いこぶ状になっている。他のタゴガエルの仲間も同じ。
[写真7]のように,指先が丸いこぶ状になっているので,タゴガエルの仲間です。
2種のタゴガエルの区別
みずかき
タゴガエル
後あしのみずかきが小さい。繁殖期は皮ふがややたるむ。
ナガレタゴガエル
後あしのみずかきが大きい。繁殖期はひだ状に皮ふがたるむ。
みずかきの「大きい」「小さい」は比較の問題なので,[写真7]だけを見てもわかりませんが,掲載されている写真を見ると,ナガレタゴガエルの水かきはカモの水かきのように指と指の間いっぱいに広がっています。
4月下旬の1週間ほど,近所の川でタゴガエルが鳴いていました。
川底に下りてみたのですが,カエルの姿も卵も見つけることができませんでした。
(昨年,卵を採取した時の様子→2015年4月26日)
(2016年4月23日撮影)
[写真8]~[写真10]は,産卵時期のタゴガエル(2015年4月26日)。
今の時期の姿と比べると,随分ふくよかです。
特に[写真5]と[写真9]を見比べると,腕の太さが全然違いますね。
こんなに変わるんですね。