キノコに,逆立った髪の毛のような長い毛が生えていました。[写真1]
時々見かける現象で,キノコ自身が菌糸を伸ばしたものなのか,付着したカビなどが成長したものなのか,よくわかりません。
毛の中には小さな翅の生えた虫がたくさんいて,三者(キノコと毛と虫)がどういう関係になっているのか以前から気になっています。(→2010/7/14

その日は夕方から夜にかけて激しい雨が降り,翌朝見ると,毛はきれいさっぱりなくなっていました。[写真5]
数日後に別のキノコに同じような毛が生えていて,そこにいた虫を採取しました。[写真6]

拡大した写真を見ると,翅が2枚しかなく平均棍があるので,双翅目のようです。
ハエやカのなかまです。
一応図鑑にあたってみたのですが,双翅目は非常に種類が多く,とても種名まではたどり着けそうにありません。
体長は約2mm,腹部が赤色なのが特徴です。

[写真7]を見ると,毛の先には胞子嚢のような丸い粒が付いているので,この毛はカビの胞子嚢柄のようです。
毛に所々についているオレンジ色の水滴のようなもの[写真8]は何なのか,特定の種類のカが寄ってくるのは何故なのか,ネットで色々検索して調べてみたのですが分かりませんでした。