昨日の台風は,雨はそれほどではなかったのですが,風が猛烈な強さでした。
京都の最大瞬間風速は戦後最大の39.4mだったとか。
風の向きは,台風が最も接近した14:20頃を境に,東から南南西に変わりました。
台風の風が地球規模の物理現象なのだと実感しました。

窓から見ていると,猛烈な風と雨が木々を揺らしていました。
目の前の大きなエノキの枝が左右に大きく揺さぶられて,よく折れないものだなと思っていたら,とうとう太い枝が折れました。
気づくと,手前にある木も傾いて奥にある木にもたれかかっています。

夜が明けて周辺の状況を見て回ると,折れた枝が散乱しているにとどまらず,いたるところで木が倒れていました。
町内の道も,倒れたコナラの木が道をふさぎ,通行止めになっています。[写真1]~[写真4]
電線を引っかけたため,一部停電している家があるようです。

南禅寺では,アカマツがバタバタと倒れていました。
幹の途中から折れているものもありますが,多くは根元から倒れています。[写真5]~[写真9]

疎水際ではシイの木が根元から倒れていました。[写真10]
インクラインではトウカエデが根の土ごとひっくり返っていました。[写真11]
サクラの木も根元から倒れ,フェンスに寄りかかっていました。[写真12]
大日山にのぼる階段には,シイの木が何本も倒れて道をふさいでいました。[写真13]

疎水の真ん中にカエデの木が立っていました。[写真14]
上流から根ごと流されてきたのか,倒木が風に飛ばされてきたのか。
疎水にこうしたものが流されているのは,見たことのない光景です。
インクラインの線路上にもサクラの木が倒れていました。[写真15]

街路樹も目についただけでも何本も折れていたので,京都市内全体では相当の数が被害を受けていると思います。

京都市内いろいろと被害が出ているようで,京都新聞には次のように報道されていました。
京都新聞(2018年9月4日)

京都で建物被害相次ぐ 最大瞬間風速が戦後最大39.4m
 京都府内は4日午後1~5時にかけて台風21号の暴風域に入った。京都市では最大瞬間風速が戦後最大の39.4メートルを記録し,1934(昭和9)年の室戸台風に次ぐ観測史上2番目の暴風となった。京都駅ビル(下京区)の天井からガラスが落下し3人が軽傷を負うなど,午後8時現在,府内で27人が重軽傷を負った。

台風21号の暴風で,京都市下京区の西本願寺では4日,境内の南能舞台(重要文化財)南側にある高さ約1.5メートル,幅10メートルの塀が倒壊した。南能舞台や近くの唐門(国宝)に被害はなかった。
 左京区の下鴨神社では境内の樹木が相次いで倒れ,表参道をふさいだ。

嵐山・渡月橋の欄干倒れ破損 京都,台風で80~90m
 4日午後3時ごろ,京都市の名勝・嵐山の渡月橋で,欄干が倒れていると京都市に通報があった。市が確認したところ,東側の欄干が80~90メートルにわたって倒れていた。台風21号の強風で破損したとみられる。
 欄干はヒノキ製で2001年に改修された。渡月橋は全長約155メートルで,京都を代表する観光名所の一つ。

今朝,窓から外を見ていると,いつもの景色に何か違和感を感じました。
3月に写した写真と比べて見ると,やはり木が何本かなくなっています。[写真16]
大日山国有林のあたりの木ではないかと思います。