●小さな甲虫が道を横切っていました。写真を撮ろうとすると,ぴたっと動きを止めて動かなくなりました。コクワガタの雌です。

コクワガタ♀
コクワガタ♀(at日ノ岡一切経谷町)

●ひと月ほど遅れて開花しているネズミモチは別の種類でした。トウネズミモチ。大気汚染に強く植栽用として大量に植えられていましたが,近年は増えすぎて要注意外来生物に指定されているそうです。葉裏を日に透かして見ると,ネズミモチ(右側)は側脈が見えないのに対し,トウネズミモチ(左側)は側脈がはっきりと透けて見えます。

トウネズミモチとネズミモチの葉比較
トウネズミモチ(左)とネズミモチ(右)の葉比較

●花もよく見比べると違います。トウネズミモチは花筒が短く2本の雄しべが広がるように長く突き出ていますが,ネズミモチは花筒が長くその分雄しべは少し突き出る程度です。

トウネズミモチ花
トウネズミモチ花(at粟田口山下町)
ネズミモチ花
ネズミモチ花(at岡崎法勝寺町)

●白い尾状花序に覆われていたクリの木も,すっかり元に戻りました。雄花序が取れた後には小さな丸いイガができています。

クリ(未熟な果実)
クリ(未熟な果実)(at南禅寺草川町)