枝についたクヌギのドングリが茶色くなっていました。2週間ほど前には,殻斗も堅果もまだ青かったのですが。
ドングリの下半分を覆う総苞片(殻斗)は長く細く伸びて反り返り,大きな卵を抱えた鳥の巣のようになっています。
この細長い総苞片が棘となって,実全体を覆っているのがクリです。
総苞片が鱗状になっているコナラ,棘で全体を覆っているクリ,棘のない殻斗で全体を覆っているシイ,半分だけ棘のようになったクヌギと,それぞれに種子散布のための戦略があるようです。
クヌギのドングリは2年型で,受精した翌年の秋に熟します。
2年目の夏になり,ようやく大きくなりだしたドングリ。