道脇にヒミズが死んでいました。モグラに似ていますが,鼻が細長くとがっています。
14年前にも町内の道路脇に死んでいました。(→2010年4月27日)
前回のヒミズは腹に轢かれたような跡がありましたが,今回のものは目立った損傷はありません。死んだ原因は何でしょうね。もともと寿命は短いようですが。
平凡社『世界大百科事典』(2007年)には,ヒミズについて次のように書いてありました。
本州,四国,九州の山地にすむ日本固有の原始的な小型のモグラ。食虫目モグラ科の哺乳類。体がモグラよりもはるかに小さくきゃしゃで,吻(ふん)は細く前足は小さいが,尾は長く付け根の細いバット状。黒色のビロード状の毛にはわずかに緑色の金属光沢が認められる。体長7.5~10cm,尾長3~4cm,体重は12~24g。ふつう標高1800mくらいまでの山地の林床に,直径3cmほどのトンネルを落葉層の下に掘って,ミミズ,昆虫,ムカデなどを捕食するほか,種子,根など若干の植物質も食べる。3時間ほどの周期で昼夜の別なく活発に動き,動作は敏しょうである。繁殖期は3~5月で,雌は1産2~5子を生む。約1ヵ月で巣立ちし,寿命は3年程度。
・吻(ふん)は細く前足は小さい
・尾は長く付け根の細いバット状
・体長7.5~10cm,尾長3~4cm