シイの木の根元に発生したカンゾウタケ[写真1]。
9日前に幼菌が出ているのを見つけ,大きくなるのを待っていたものです。
すこしゆでてから冷やしスライス,サラダにしました。
生のままのほうが風味はよいのでしょうが,キノコを生で食べるのは抵抗があるので,かるくゆでています。
ゆでると酸味が消えるのは,ゆですぎでしょうか(^_^;)。
[写真3]はゆでた後の切断面です。
調理するたびに,獣肉との共通点に驚かされます。
手に持ったときの重量感,手触り。切ると切断面には獣肉のような赤白色の縞模様があらわれ,血のような赤い汁がながれます。熱を加えると,やはり肉のように白くなります。
最近は日本でもたべられるようになってきましたが,昔は誰も食べようとは思わなかったようです。
保育社「原色日本新菌類図鑑」にはつぎのように書いてありました。
『欧米では肝臓茸とか牛の舌茸などの名でよび,古くから食用にしたが,日本人はこの菌に馴染まず,雀巣菌譜(1858)に舌茸一名キツネノシタ,毒菌也としているのが唯一の記録のようである。欧米では生のままサラダにし,またバターでいため植物性ビフテキvegetable befsteakなどと称して食べる。今では日本でも食用にする人が少なくない。』