工事現場を囲う白い鉄板に,エダナナフシがくっ付いていました。見事に小枝に擬態した体も,白い背景の中では役に立ちません。
ナナフシモドキの雄はめったに発現しない,見つけると新聞記事になるくらい珍しい存在です。一方,エダナナフシの雄はよく見かけます。ナナフシモドキは単にナナフシとも呼ばれるので,「ナナフシの雄は珍しい」と聞きかじっていると,エダナナフシの雄を見つけただけでドキドキしてしまいます(自分のことですが)。
ナナフシの仲間の中でも,エダナナフシとナナフシモドキはよく似ています。エダナナフシとナナフシモドキの一番分かりやすい相違点は,触覚の長さです。エダナナフシの触覚は前脚腿節より長く,ナナフシモドキは短いです。
エダナナフシについて詳しくは→2019年9月23日
トゲナナフシについて詳しくは→2015年12月8日
エダナナフシの雌雄の違い
(雌雄の写真で比較したかったのですが,雌の写真がありませんでした。自宅周辺ではよく見かけるナナフシはトゲナナフシで,エダナナフシはあまり見かけません。それも雄ばかり。)
・雄の腹端は膨らんで幅広くなっています。雌は膨らんでいません。
・雌の頭部には鬼の角のように突起が2個出ていますが,雄には突起がありません。