2023年6月6日

蹴上船溜まりにカルガモの親子がいました。8羽の雛たちが,親鳥の後を一生懸命に追いかけています。小さきものみなうつくし。

カルガモ♀と雛
カルガモ♀と雛[ in粟田口山下町 on2023/6/6 ]
カルガモ♀と雛
カルガモ♀と雛[ in粟田口山下町 on2023/6/6 ]

カルガモの雌はマガモ(アイガモ)の雌とよく似ています。嘴の色で見分けるのが一番分かりやすいようです。カルガモの嘴は全体が黒色で先っぽだけが黄色(さらに最先端はちょこんと黒くなっています)。マガモ(アイガモ)の嘴は全体が橙色で上嘴の一部が黒くなっています。

カルガモ♀
カルガモ♀[ in粟田口山下町 on2023/6/6 ]
アイガモ♀
アイガモ♀[ in岡崎法勝寺町 on2022/6/20 ]

雛もよく似ているのですが,カルガモの雛は黒い過眼線の下に黒い線があるのに対して,マガモ(アイガモ)の雛は黒い過眼線の下には線ではなく黒斑があります。

カルガモ雛
カルガモ雛[ in粟田口山下町 on2023/6/6 ]
アイガモ雛
アイガモ雛[ in岡崎法勝寺町 on2021/4/2 ]

2014年2月24日

たぶん同じペア同士だと思うのですが,マガモとカルガモの2組のペアが一緒にいるところをよく見かけます。
お互いに気が合うのか,他のカモの集団とは離れて,一緒に行動しています。[写真7][写真8]
どちらも仲よく餌をつつく姿は,ほのぼのとしていて心がなごみます。

カモ類は雌雄で著しく体色が異なり,だいたいオスが派手な特徴のある色彩,メスが地味な色彩をしています。
マガモの雌雄もすぐに見分けられるのですが,カルガモに限ってはどういう訳か雌雄ともよく似た地味な体色がしています。

『山渓ハンディ図鑑7 増補改訂新版 日本の野鳥』(2011年)には,カルガモの雌雄の見分け方について次のように書いてありました。

成鳥雄は,雌よりも体が少し大きく,顔の羽色が雌よりもはっきりしていること,上・下尾筒が雌よりも濃いことなどでわかるが難しい。

(雌は)雄に比べて全体が淡色のものが多い。しかし,中には色の濃いものもいる。三列風切の外弁は,雄は白く,雌は褐色混じりのものが多い。雄の若鳥と雌との識別は難しい。

雄の上・下尾筒は全体が真黒に見える。雌は上・下尾筒ともに黒褐色だが,中には雄のように黒っぽい個体もいるので注意が必要。

尾筒(びとう)とは,鳥の尾羽(おばね)のつけね部分をいい,背側を上尾筒(じょうびとう),腹側を下尾筒(かびとう)といいます。
[写真5]雄と[写真6]雌を見比べると,確かに雄の尾筒がまっ黒なのに対して,雌の尾筒は若干うすい色をしています。
(というか,2羽を見比べて,尾筒がより黒い方を雄,もう片方を雌としているだけですが。)

頭部も[写真3]と[写真4]を見比べると,雄の方が濃い色をしています。

カルガモの雌雄の体色が似ていることについて,平凡社『日本動物大百科』(1996年)には次のように書いてありました。

 カルガモは,日本では1年中ふつうに見られる唯一のカモである。冬鳥として渡来するカモたちともっとも異なる点は,オスとメスが同じ羽色をしていることである。カルガモは,他種のカモがいない状態で繁殖するため,オスは目立つ羽色を必要としないのではないかという説明が考えられる。
 たしかに,大陸から離れた島に1種のみで定住するカモ類の場合には,もともと渡りをしてオスが特有の羽色をもっていた種に由来していても,雌雄同色となるから,オスの目立つ羽色がつがいの相手を選ぶのに役立つという仮説を裏づけている。しかしながら,カルガモの場合はつがい形成時に,他種のカモがいる場合もあり,オスが目立つ羽色をまったく必要としないわけではない。カルガモばかりでなく,低緯度の温帯から熱帯に定住するカモ類にはオスの羽色がメスに似る傾向があり,その理由はよくわかっていない。


2009年6月9日

動物園南の疎水に,カルガモの親子が泳いでいました。

この場所で,誰か餌をやっている人がいるのでしょうか。
私の姿を見つけると,岸辺の方に近づいてきました。
(餌をくれないとみると,すぐに遠ざかってゆきましたが)

カルガモは,オスもメスも同じ体色で,くちばしの先が黄色くなっているのが特徴です。
雌雄の体色の違いをあえてつけるならば,尾羽の下の部分が,オスは黒く,メスは茶色っぽいことだそうです。

[写真5]は,2005年3月6日に撮った写真です。
2羽のカルガモが水面にお尻だけを突き出して,水中の水草を食べています。
お尻を見比べると,左のカルガモの方が黒くなっていますね。
これが雌雄の違いということでしょうか。

『山渓カラー名鑑 日本の野鳥』(1996年)には,カルガモについて次のように書いてありました。

国内各地で普通に繁殖する唯―のカモ類で,全国の平野部に広く分布している。繁殖期には水田,川,池沼などで生活し,水辺を歩く,泳ぎながら水面でついばむ,水中に首を突っ込むなどして,草の実や葉,水草,さらには水棲昆虫や貝のようなさまざまな動物質の餌も食べる。水辺近くの草むらや休耕した畑,竹やぶなどの乾いた地上に巣を作るが,水辺を離れた所に作ることも多い。枯れ草や枯れ葉で皿形に作った巣の上に自身の羽毛を敷く習性は,他のガンカモ類と同様である。産卵期は4~ 7月,卵数は10~ 12個,抱卵日数は26日位である。孵化した雛はすぐに地上を歩くことができ,親鳥に導かれて水辺へ向かう。この時,親鳥が雛を1羽ずつくちばしにくわえたり,体にしがみつかせたりして飛んで運ぶ,という観察例があるという。越冬期には他のカモ類と混郡を作り,湖沼,川などで生活し,公園にもよく現れる。

  • カルガモ
  • カルガモ
  • カルガモ
  • カルガモ
  • カルガモ

2022年8月5日

疎水にいたカルガモ。くちばしが黒く,先端部だけが黄色くなっているのが特徴です。

カルガモ
カルガモ(at岡崎法勝寺町)

2020年12月26日

岡崎の疎水に珍しくカルガモがいた。夏にはよく見かけるのだが,他のカモ類が渡ってくる冬にはどういう訳かあまり見かけない。カルガモは黒い嘴の先が黄色いのが特徴。


2020年9月6日

蹴上船溜まりにカルガモが集まっていた。カルガモの嘴は黒色で先端部が黄色。


2018年7月3日

カルガモの番(つがい)がいた。


2018年6月17日

・疎水にカルガモの親子。


2006年5月9日

美術館の池にいたカルガモ(雄)。 カルガモは雄も雌も同じ地味な色をしています。他のカモの雌と紛らわしいのですが,嘴の先が黄色いのが特徴です。
カルガモ(雄)


2005年6月21日

カルガモ
腕白そうなカルガモの雛が10羽,上流に向かって泳いでゆきました。母鴨がゆっくりと後を追ってきて,途中で進むのを止めました。前を行く雛との距離がどんどん開いてゆきます。どうしたのだろうと思っていたら,1羽の雛が後からやってきました。遅れた子鴨を待っていたのでした。人間の母親なら,遅れた子をしかるところでしょうが,母鴨は何もなかったように,一緒に前を行く兄弟たちを追いかけてゆきました。


2005年03月06日

 カルガモ
カルガモが水面からお尻だけを突き出していました。多分,川底に生えている水草を食べているのでしょう。現在,動物園南の疏水は浚渫工事のために浅くなっています。


2003年6月14日

カルガモの親子
カルガモの親子。動物園南の疎水。人なつっこくて,近寄ると,逆にカルガモの方から近づいてきます。昨日の朝,南禅寺の交差点を親子で渡っていたそうです。
くちばしの先が黄色いのでカルガモ。


2002年11月6日

カルガモ
動物園南の疎水にカルガモが7羽泳いでいました。マガモやカルガモの集団と離れて,1匹だけ全身が真っ黒な水鳥がいます。写真を撮ろうとするのですが,近寄れなくてなかなか撮れません。