冬になると,動物園南の疎水(南禅寺船溜まり)に色々なカモたちがやってきます。マガモ,キンクロハジロ,ホシハジロ,ヒドリガモなどが常連ですが,時々見慣れないカモが泳いでいることもあります。
今までに見かけたカモ類をまとめてみました。

・マガモ(アイガモ)
この場所には通年アイガモがいて,加えて冬になるとマガモがやってきます。マガモとアイガモ(マガモとアヒルの交雑交配種)は見分けがつかなくて生物学的に分ける意味があるのかなと思うのですが,性格は全然違います。冬鳥としてやってくるマガモは人間を警戒して野性味がありますが,通年いるアイガモは人間を恐れず呑気です。地面に座っているアイガモのそばを通っても,逃げずにこちらを目で追ってくるだけです。
日本野鳥の会京都支部のページには「冬以外に鴨川など身近な場所で観察されるのはアイガモ(合鴨)と思われる。」とあります。
マガモのまとめ記事

マガモ(♂)
マガモ(♂)[ in岡崎法勝寺町 on2008/12/7 ]
マガモ(♀)
マガモ(♀)[ in岡崎法勝寺町 on2023/10/29 ]

・カルガモ
カルガモは留鳥で一年中います。他のカモ類の体色が♂と♀で明確に異なるのに対して,カルガモは雄も雌も同じような体色をしています。どちらも地味な褐色で,黒い嘴の先端だけが黄色,脚がオレンジ色です。
カルガモのまとめ記事

カルガモ(♂)
カルガモ(♂)[ in岡崎法勝寺町 on2008/12/10 ]
カルガモ(♀)
カルガモ(♀)[ in岡崎法勝寺町 on2023/6/6 ]

・キンクロハジロ
名前のとおり,金色の目,黒い体,翼に白い帯があります。まっ黒な顔に瞬きをしない金色の目が,いつも不機嫌そうな感じを受けます。
キンクロハジロの記事

キンクロハジロ(♂)
キンクロハジロ(♂)[ in岡崎法勝寺町 on2021/3/3 ]
キンクロハジロ(♀)
キンクロハジロ(♀)[ in岡崎法勝寺町 on2021/10/27 ]

・ホシハジロ
キンクロハジロ風に名前を付けるとしたら,アカクロハジロといったところです。雄の目は赤色,翼が白色です。雌の体色は褐色で全く異なります。
ホシハジロの記事

ホシハジロ(♂)
ホシハジロ(♂)[ in岡崎法勝寺町 on2022/12/8 ]
ホシハジロ(♀)
ホシハジロ(♀)[ in岡崎法勝寺町 on2021/10/27 ]

・ヒドリガモ
漢字で書くと緋鳥鴨。雄の頭部が緋色であることからきています。雌は地味な褐色。両方とも眠そうな目をしています。
ヒドリガモの記事

ヒドリガモ(手前♂ 奥♀)
ヒドリガモ(手前:♂ 奥:♀)[ in岡崎法勝寺町 on2005/11/18 ]
ヒドリガモ(奥♂ 手前♀)
ヒドリガモ(奥:♂ 手前:♀)[ in岡崎法勝寺町 on2010/1/26 ]

・オナガガモ
雄雌とも長い尾が特徴のカモ。雄は首の側面に白色帯が立ち上がっているのが印象的です。

オナガガモ(♂)
オナガガモ(♂)[ in岡崎法勝寺町 on2007/1/28 ]
オナガガモ(♀)
オナガガモ(♀)[ in岡崎法勝寺町 on2007/1/28 ]

・ヨシガモ
葦鴨。雄の頭部はナポレオン帽のような形と赤紫色と緑色の光沢色が特徴です。畳んだ翼の先が細長く垂れ下がっているように見えます。

ヨシガモ(♂)
ヨシガモ(♂)[ in岡崎法勝寺町 on2011/2/9 ]
ヨシガモ(手前♀ 奥♂)
ヨシガモ(手前:♀ 奥:♂)[ in岡崎法勝寺町 on2015/12/20 ]

・オカヨシガモ
雄雌ともに地味な体色をしています。カモの雄といえば派手な色合いのもの多いなかで,最も地味な雄かもしれません。

オカヨシガモ(♂)
オカヨシガモ(♂)[ in岡崎法勝寺町 on2007/3/5 ]
オカヨシガモ(♀)
オカヨシガモ(♀)[ in岡崎法勝寺町 on2007/3/5 ]

・コガモ
鴨川には毎年渡ってくるようですが,この場所で見ることはめったにありません。

コガモ(♂)
コガモ(♂)[ in岡崎法勝寺町 on2021/3/15 ]

・ハシビロガモ
この場所では1回だけ見かけました。羽が垂れ下がっているので,痛めていたのかもしれません。

ハシビロガモ(♂)
ハシビロガモ(♂)[ in岡崎法勝寺町 on2021/3/26 ]