• シジュウカラの巣
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2週間ほど前から,ベランダにかけた巣箱に,シジュウカラが巣作りをしています。

今朝,巣箱の蓋をあけると,親鳥が抱卵していました。
びっくりしたように見上げ,目と目が合ってしまいました。
こちらも,親鳥がいるとは思っていなかったのでびっくり。
尾羽を広げ,シャーをいう音を発して威嚇しています。
すぐに蓋を閉め,カメラを準備してもう一度蓋をあけ,急いで1枚だけ写真を撮りました。[写真1]
これから当分,雛がかえるまでは巣箱の蓋をあけることはできません。

[写真4]は,3月30日の巣の様子。
卵が4個あります。
[写真2][写真3]は,昨日(4月5日)の様子。
卵は9個に増えています。
シジュウカラは一度に卵を産まず,1日に1個ずつ産んでゆきます。
交尾は産卵の度にしているのだと思います。

1日に1個ずつ産卵するのはシジュウカラだけでなく,小鳥は普通1日1卵ずつ産むようです。
世界文化社『日本の野鳥 巣と卵図鑑』(1999年)には,次のように書いてありました。

 鳥の産卵は,巣作りを終えたあとすぐに始まる。小鳥では普通1日1卵ずつ,朝に産む。タカやカモメのような大形の鳥は,卵は1日おきとか数日おきに産む。鳥は種によってほぼ一定の数の卵を産み終えると,抱卵をはじめる。この1回の繁殖で産む卵の数を,”一巣卵数”という。アホウドリやオオミズナギドリの一巣卵数は1卵と決まっており,その卵が壊れてしまっても産み直したりせず,その年は繁殖をしない。キジバトを含むハト類は,-巣卵数が2卵のものが多いが,カラスバトでは1卵である。
 多くの種類では,一巣卵数はある幅の中で一定しており,本書では「卵は4~6個産み」と示してある。-巣卵数は,その親鳥が育てあげることのできる最大数の卵となるよう,長い時間をかけて進化してきた結果である。一巣卵数が`鳥の産卵能力の限界を示しているわけではない。鳥は外敵によって卵が食べられてしまった場合、すぐ産み直す種類も多い。

シジュウカラの一巣卵数は7~10個です。

1個取り出し,大きさを測ってみました。[写真6]
たて17mm×よこ14mm。
この卵からもう少ししたら雛が生まれるかとおもうと,命の重さのようなものを感じます。

(ネットで卵について調べていると面白い記事がありました。スーパーで売っているウズラの卵には有精卵が混じっていて,温めると雛がかえることがあるというものです。
実際に試した実験結果のページ→スーパーのうずら卵から,ひな鳥ピヨピヨ!

シジュウカラは巣箱の中に,前につかった巣が残っていると新しい巣をつくりません。
この巣箱には,前年巣を作りかけて途中で放棄した残骸が残っていました。[写真5]
雛を育てていない作りかけの巣ならば,再利用するようです。

・シジュウカラの巣について→2008年6月17日
・シジュウカラ日記(1)→2008年6月3日
・シジュウカラ日記(2)→2008年6月14日
・シジュウカラのつがいについて→2008年6月8日