2023年9月8日
9月に入っても記録的な暑さが続いていますが,季節は確実に進んでいるようです。
あれほど鳴いていたアブラゼミの声が聞こえなくなりました。聞こえてくるのはミンミンゼミとツクツクボウシの声ばかりです。
寿命を終えて地面に落ちているアブラゼミの死骸を拾って,雌雄の違いを比較してみました。
背面から見比べると,違いはほとんどありません。
腹面を見比べると,雄には大きな腹弁が,雌には産卵管があるのがわかります。
腹弁は後胸の一部が発達したもので,腹面とのすき間を開閉し,セミ独特の鳴き声のリズム・抑揚をつけるのに使います。鳴く雄の腹弁は大きく発達し,鳴かない雌には腹弁がありません(小さい)。(雌については,腹弁が「ない」と書いてあるものと,腹弁が「小さい」と書いてあるものがあります。腹弁が鳴き声の調整に使われるものだとすると,鳴かない雌には「ない」とするべきなのでしょうか。見た目には小さな腹弁に見えますが。)
雄には腹弁の内側に発音器があります。切断して中を覗いてみると,V字形をした太いゴムのような発音筋がありました。
日本大百科全書(ニッポニカ) には,セミの発音器について次のように書いてありました。
セミの雄の発音器は大きく分けて、次の三つの部分からなる。
(1)音(基音)を発生する部分 これは腹部第1~2節の変形によるもので、V字状に腹面で癒合した1対の太い発音筋と、その先端(背面側)に付着する貝殻のような形をした発音膜(tymbal)である。発音筋と発音膜は三角形の薄い腱(けん)で連結される。筋肉のすばやくて振幅の小さい伸縮により発音膜が振動する。
(2)音を増長する共鳴室 腹部内にみられる空間で、ときには共鳴室が発達して腹部全体が空洞のようになることがある。
(3)鳴き声のリズム・抑揚をつける部分 背弁と腹弁がこれにあたり、発音器の保護も兼ねている。とくに腹弁(後胸の一部が発達したもの)は、腹面側を覆い、すきまを開閉することにより、種独特の鳴き声となる。腹弁の形状は種により多少とも異なっていて、同定に役だつ部分である。
「音を増長する共鳴室」は鳴く雄だけにあり,当然ながら雌にはありません。雌の腹部を切断してみると,卵のような粒々がたくさん詰まっていました。
2022年9月3日
●仰向けになったアブラゼミが翅をばたつかせていました。何か黄色いものがくっついています。顔を近づけて見るとオオスズメバチでした。オオスズメバチが強力な大あごで喉元(!?)に食らいついていたのです。アブラゼミは悲鳴を上げながら翅をばたつかせていますが,翅を抑え込まれては逃れようがありません。先ずは翅の動きを止めるためでしょうか翅のつけねを噛んでいます。動きが止まると胸と腹の間を切り裂いてゆき,頭を胸部に突っ込みます。頭を上げると大きな肉団子をくわえていました。こちらと目が合ったので,少しびびります。肉団子をくわえたままクルクルと回りだしたので,ひょっとしたら威嚇行動かなと怖くなってその場を離れました。
2022年7月22日
葉の裏にセミの抜け殻がくっついていました。調べるとアブラゼミでした。
2022年7月9日
歩道のロープにセミの抜け殻がついていました。昨日の抜け殻はクマゼミでしたが,今日はアブラゼミです。
2021年10月10日
変なセミの姿にぎょっとしました。頭が異様に大きくて,眼が白い。よく見るとアブラゼミの死骸です。前翅がなくなっているため,全体のバランスが崩れているのでした。
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[写真35]アブラゼミ
2021年9月1日
アブラゼミが歩道にとまっていました。おとなしくしていますが手を出すと突然暴れだす,いわゆるセミ爆弾の状態ですね。
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[写真4]アブラゼミ
2021年8月16日
歩道のロープにアブラゼミがいました。かろじてぶら下がっている感じです。寿命が尽きるところなのか,それとも羽化したてなのか。
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[写真3]アブラゼミ
2021年7月22日
歩道にアブラゼミが死んでいました。翅の先が変形しています。羽化に失敗したようです。
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[写真18]アブラゼミ
2020年8月22日
ヒノキの幹にとまったアブラゼミ。
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[写真16]アブラゼミ
2016年8月11日
ロープにとまっていたアブラゼミ。寿命間近なのか逃げようとしない。
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[写真2]アブラゼミ
2016年8月2日
羽化に失敗したアブラゼミの幼虫。
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[写真6]羽化に失敗したアブラゼミ幼虫
2016年7月31日
アブラゼミの死骸。セミの死骸がぼちぼち目立つようになってきた。
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[写真16]アブラゼミ
2016年7月24日
アカマツの高いところに羽化したばかりのアブラゼミがいた。少し下には,羽化に失敗したアブラゼミの幼虫が。
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[写真17]羽化したてのアブラゼミ
2004年7月5日
柵の偽木にアブラゼミの抜け殻がついていました。数日前からセミの鳴き声がしていますが,まだどこか遠くで鳴いている感じです。
2003年8月9日
アブラゼミの羽化。幼虫は泥だらけでした。昨日の台風のせいでしょうか。日本では普通に見られる種類ですが,羽に色がついているセミは,世界的には珍しいとか。
21時08分 体をゆすって,足のつめを木に食い込ませ,固定します。[写真1]
21時45分 背中が割れ始めました。[写真2]
21時57分 頭の部分が抜け出しました。[写真6]
22時03分 小さな羽が出てきました。[写真10]
22時05分 これから20分ほど反り返ったまま動きません。[写真12]
22時27分 殻をしっかりとつかみます。初めてものをつかむ,たどたどしい手つきです[写真17]
22時28分 全身が出ました。[写真18]
22時31分 徐々に羽が伸びてゆきます。[写真19]
22時54分 羽は伸びましたが,色はまだまだ白いです。[写真22]
翌日6時32分 翌朝見ると,見慣れた黒色とこげ茶色の体になっていました。[写真23]
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2003年8月9日21時08分
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[写真2]21時45分
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[写真3]21時48分
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[写真4]21時50分
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[写真5]21時54分
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[写真6]21時57分
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[写真7]21時57分
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[写真8]21時58分
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[写真9]22時00分
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[写真10]22時03分
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[写真11]22時04分
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[写真12]22時05分
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[写真13]22時08分
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[写真14]22時16分
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[写真15]22時21分
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[写真16]22時25分
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[写真17]22時27分
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[写真18]22時28分
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[写真19]22時31分
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[写真20]22時33分
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[写真21]22時37分
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[写真22]22時54分
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[写真23]翌日6時32分
2002年8月28日
ジョギングの帰り道で,脱皮したばかりのアブラゼミを見つけた。 午前7時30分くらい。