霜に関する過去記事を一つにまとめました。
2024年1月4日
地面を白い霜が覆っていました。霜は「冬季の晴天で無風の夜など,放射冷却によって冷やされた大気中の水蒸気が地面や地物の表面に昇華してできた氷の結晶」です。まさに当日(1月2日)の朝は晴れ渡り,放射冷却現象で最低気温は0.9度,ほぼ無風でした。
枯葉の縁についた霜を接写すると,角板状に成長した結晶がぎっしりと並んでいました。
2022年12月3日
ぶ厚く降り積もったモミジの落葉に,霜が降りていました。
初霜です。
京都地方気象台からも初霜の観測が発表されています。
平年より9日遅く,昨年より4日遅いそうです。
京都市の最低気温は1.6度でした。
上空の寒気や,晴れて放射冷却現象がおきたせいで,全国的に冷え込んだようです。
京都新聞(2022年12月3日 )
白いベール 冷え込む京 初霜・初氷観測
京都府内で今季最も寒くなった3日朝、京都市で初霜と初氷を観測した。鴨川沿いでは落ち葉が薄い白のベールをまとい、左京区大原では民家のバケツの水が凍って冬の訪れを告げていた。
京都地方気象台によると、気温を観測している府内8カ所のうち6カ所で今季最低気温を記録。12月下旬から1月下旬並みの冷え込みとなった。京田辺市で氷点下0.8度、京都市は1.6度、福知山市は0.5度だった。
京都市の鴨川に架かる北山大橋付近では、地面に落ちたモミジに白い霜がびっしりと付いた。早朝のさえた空気の中、歩いたり走ったりする人たちは白い息を吐いていた。
2017年12月12日
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[写真1]2017/12/7
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[写真2]2017/12/7
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[写真3]2017/12/10
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[写真4]2017/12/10
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[写真5]2017/12/10
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[写真6]2017/12/10
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[写真7]2017/12/10
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[写真8]2017/12/10
このところの冷え込みで,朝方に霜が降りていることが多くなりました。
といっても,まだ,踏むとパリパリと音がするほどの厳しい寒さではありませんが。
白く霜に縁どられた葉を接写してみると,意外に美しい姿が写っていました。
水晶をまき散らしたような氷の粒や,羽毛状に結晶化したものなど。
雪の結晶とは違う美しさがあります。
霜は大気中の水蒸気が,地面や地物の上で氷の結晶となったものです。(『地物(ちぶつ)』とは便利な表現ですね。「天然と人工にかかわらず,地上にあるすべての物」を表すとか。)
平凡社『世界大百科事典』(2007年)には,霜について次のように書いてありました。
冬季の晴天で無風の夜など,放射冷却によって冷やされた大気中の水蒸気が地面や地物の表面に昇華してできた氷の結晶で,うろこ状,針状,羽毛状,扇状などの形をしている。盆地などに発生した霧が,地物に付着したり,また露ができてから凍結した氷も含めて霜ということもある。一般に地上気温とは,地上1.5mの高さの気温を指していうので,地表面では接地逆転によってそれより数℃低いのが普通である。地上気温が2~3℃でも霜が降りるのは地表気温がさらに低いことによる。
「昇華」とは,「固体が液体を経ずに直接に気化して気体になる現象およびその逆に気体から直接に固体になる現象の両方」をいいます。
霜の場合は,水蒸気(気体)が水(液体)という状態を経ずに,直接氷(固体)になるということです。
12月7日の京都の最低気温は0.7℃,12月10日は1.6℃でした。
「地表面では接地逆転によってそれより数℃低いのが普通である」ので,地表面ではもっと低い零下になって霜が発生したようです。
気温が低ければ霜が発生するわけではなく,今朝(12月12日)の最低気温は0.4℃でしたが,風があったせいか霜は降りていませんでした。
1938年に初版が発行された,古典的名著とされる中谷宇吉郎著『雪』(岩波文庫1994年)には,霜について次のように書いてありました。
霜は雪と似たものであるが,霜を仔細に観察すると2種類あることが分る。一つは無定形な氷から成り,他は結晶質から成っている。前者は,気温が零度以下ではあるが,比較的暖い時に出来るもので,後者はずっと寒い時に,即ち気温が零下十度内外あるいはこれ以下の時に出来るものである。
結晶質の霜は,水蒸気の昇華凝縮によって出来るもので,雪の結晶の一枝と殆ど同様の構造をもっているものである。即ち雪の結晶と霜の結晶との差は,単に雪の方は空中で核から発達したもので,霜の方は地物から発達したものであるという点に帰せられるものである。しかし霜の場合は地物の熱的影響のために雪ほど完全な結晶は出来難いので,雪の場合のように千差万別の種類は生じないのである。
もっとも霜の結晶にも平板状,針状,角柱状などの種類はあるので,本質的には雪の場合と異らないのである。
有名な「雪は天から送られた手紙である」は同書に載っている言葉です。
霜も,その形状を見れば,発生した時の気象条件がわかります。
12月7日は[写真2]のように,羽毛状の結晶ができているので,地表温度はかなり下がっていたと思われます。
2022年2月19日
霜柱で周囲の土が持ち上がり,石が土にめり込んでいるように見えます。
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[写真12]霜柱
2022年1月16日
(1)~(4)南禅寺橋の欄干にびっしりと霜がついていました。拡大して見ると,角ばった氷の結晶がくっついて小さなかたまりになっています。
2022年1月9日
オタフクナンテンの紅葉に霜が降りていました。
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[写真14]オタフクナンテン
2021年12月15日
(40)そこだけ霜が降りていました。上を覆う木が欠けているので,放射冷却が起こって地面が冷えたのでしょうか?
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[写真40]霜
2021年11月29日
(41)今朝も放射冷却で冷え込みました。苔の上に初霜が降りていました。(南禅寺)
京都新聞(2021年11月29日)
師走を間近にした29日,各地で寒さが強まり,京都府や滋賀県の各地で今季最低気温を記録した。京都市内では初氷と初霜が観測され,山沿いの地域では水たまりにうっすらと氷が張った。
京都市の初氷は平年より3日早く初霜は5日遅い。京都府内の朝の最低気温は京都市中京区で2.3度,南丹市園部町で氷点下0.7度,京田辺市で氷点下0.8度など8観測地点中,5カ所で今季最低を記録した。
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[写真41]霜
2021年1月2日
地面の枯れ葉が霜柱で浮いていた。
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[写真4]霜柱
2020年12月18日
(8)落葉に霜が降りていた。(岡崎)
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[写真8]霜
2020年2月24日
(35)霜が降りていた。(九条山)
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[写真35]霜
2020年1月20日
(36)霜が降りていた。(南禅寺)
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[写真36]霜
2019年12月9日
(13)放射冷却現象か,今朝は冷え込んだ。霜が降りていた。(南禅寺)
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[写真13]霜
2019年3月9日
(14)今朝も冷え込んだ。最低気温は0.9°。霜が降りていた。(九条山)
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[写真14]霜
2019年1月19日
(13)紅いオタフクナンテンの葉についた白い霜。(岡崎)
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[写真13]オタフクナンテン
2018年12月25日
(19)霜が降りていた。(岡崎)
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[写真19]霜
2018年3月11日
・霜が降りていた。(九条山)
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[写真15]霜
2018年1月11日
・今朝は,放射冷却で冷え込んだ。外に止めてある車の窓ガラスには,びっしりと霜がついている。指で触ると,貼りつきそうだ。拡大すると,結晶が面白い。(九条山)
2017年12月7日
・落ち葉の上に降りた霜を接写してみた。意外に結晶化していて,美しさに驚いた。(岡崎)
2017年3月18日
・快晴で放射冷却,寒い。路上に止めてある車のフロントガラスにできていた窓霜(まどしも)。〔南禅寺〕
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[写真5]3/18 窓霜
2017年1月26日
・連日,最低気温氷点下の日が続いています。木の葉を押し上げていた霜柱。〔インクライン〕[写真6]
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[写真6]1/26 霜柱
2017年1月7日
・霜が降りていた。〔岡崎〕[写真10]
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[写真10]1/7 霜
2016年12月31日
・放射冷却で今朝は冷え込んだ。霜がおりた草を踏むとパリパリと音がした。〔岡崎〕[写真17]
2016年12月17日
・家の前の落ち葉に,霜が降りていた。〔九条山〕[写真16]
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[写真16]12/17 霜
2006年12月5日
今朝の最低気温0.6℃。霜が降りていました。
京都新聞夕刊の記事
「5日朝の京都は最低気温が0.6度まで下がり,前日に続いての冷え込みに初氷も観測された。
京都地方気象台によると,上空の寒気と快晴による放射冷却現象で朝の気温が低下。午前7時すぎに平年(4.0度)を大きく下回る1月下旬並みの最低気温となり,今冬一番の寒さとなった。」
2006年1月10日
クサイチゴの葉に霜が降りています。名前に「草」と付いて,葉も薄くて草本のようですが,クサイチゴはバラ科の木です。図鑑などでは落葉低木となっています。でも今の時期に葉が付いているということは,京都では常緑?
2007年2月3日
昨日に続き,今朝も冷え込みました。今朝の最低気温は-0.8度。昨日とは異なり晴れ渡っていたので,放射冷却現象がおきたようです。霜が降り,水溜りには氷が張っていました。
2007年1月10日
今日は寒い朝です。最低気温-0.5度。オオバアカメガシワの冬芽に,霜が降りていました。春になると名前のとおり,きれいな赤い若葉を出します。
2006年1月29日
オオバベニガシワの冬芽。霜が降りています。 今日の最低気温は-2.3度でした。空が晴れ渡っていたので,放射冷却現象で冷え込んだようです。
2005年1月2日
今日は冷え込みました。今朝の最低気温-1.3度。水溜りには氷が張り,落ち葉には霜が降りています。空は雲ひとつない青空で,夜の間に地上の熱がすべて宇宙に吸い取られたような冷たさです。「京都の底冷え」と言いますが,放射冷却現象で冷えた空気が盆地のそこに溜まるため,日が昇っても,下層の冷たい空気と上層の暖かい空気の交換が起こりにくく,しばらく地上が冷たい状態が続きます。
2004年1月24日
連日の冷え込みで成長した霜柱。5センチほどになっていました。霜柱は土中の水分が凍ったもの。空気中の水分が凍ったものは霜です。
2003年3月23日
朝,霜が降りていました。天気予報で何気なく聞いている霜注意報ですが,冬には出ません。晩霜により農作物に著しい被害の発生が予想される場合に発表されます。京都府南部では,最低気温が3℃以下になると予想される場合,に出るそうです。今朝の最低気温は0.9℃でした。
2003年01月08日
霜柱ができて地面が1センチほど浮き上がっていました。踏むとバリバリと音がして気持ちよいです。聞くところによると,北海道の霜柱は踏んでもビクともしないそうです。霜柱は地中の水が凍ってできます。霜は大気中の水が凍ってできます