スズメの過去記事を一つにまとめました。


2024年4月8日

 歩道の上で,2羽のスズメが組みつほぐれつ絡み合っていました。争っているのかと思ったら,交尾しようとしているのでした。2~3分,絡み合っていましたが,あまり平和的な光景には見えませんでした。
 以前見たカワセミの交尾は,雌がお尻を突き出し,雄がホバリングしながらさっと済ませていました。ネット動画で確認してみると,スズメの交尾も本来は一瞬で終わるもののようです。
 この2羽は本当にペアだったのでしょうか?

スズメ
スズメ[ in岡崎法勝寺町 on2024/4/7 ]
スズメ
スズメ[ in岡崎法勝寺町 on2024/4/7 ]
スズメ
スズメ[ in岡崎法勝寺町 on2024/4/7 ]
スズメ
スズメ[ in岡崎法勝寺町 on2024/4/7 ]
スズメ
スズメ[ in岡崎法勝寺町 on2024/4/7 ]
スズメ
スズメ[ in岡崎法勝寺町 on2024/4/7 ]
スズメ
スズメ[ in岡崎法勝寺町 on2024/4/7 ]

2022年6月8日

●スズメが落ちるように地面に降りてきました。巣立ちしたばかりの幼いスズメです。

スズメ幼鳥
スズメ幼鳥(at東小物座町)

2022年4月1日

サクラの花を落とすスズメ

サクラの木にとまったスズメが花をちぎり落としていました。花に嘴を突っ込んで吸蜜してくれたらいいのですが,外側から萼筒を食いちぎられると受粉することができません。(もっともソメイヨシノは不稔なので関係ないのですが)
 ■サクラとスズメについて→2008年4月3日

花を落とすスズメ
花を落とすスズメ
落とされた花
落とされた花

2022年1月27日

(27)今の時期のスズメは寒雀といい,美味だそうです。野鳥を捕ることは禁止されていますが,スズメは狩猟鳥なので冬季に限り捕ることができるようです。狩猟免許は必要ですが。


2021年10月27日

(34)10羽ほどのスズメの群が,地面に落ちた草の実をつついていました。環境省の調査によると,スズメの数は20年前に比べて30%以上減っているとか。

時事ドットコムニュース(2021/10/25)
環境省は25日,約20年ぶりに行った国内の鳥類の分布調査結果を公表した。1990年代の前回調査と比べ,スズメやツバメの個体数が大きく減少。同省によれば「このままのペースで減少し続けると,将来的には絶滅危惧種に指定するなど対策の可能性が出てくる」という。
調査は1970年代(1974~78年),90年代(97~2002年)に続き3回目。今回は2016年から今年にかけて,日本野鳥の会や山階鳥類研究所などと共同で行った。前回調査と比較可能な278種について1947地点の観測結果を基に,分布域の変化や個体数の増減などを調べた。
 その結果,スズメの個体数は前回調査の3万1159羽から2万627羽に減少。ツバメも1万4978羽から8987羽に減った。餌となる穀類を作っていた農地が野菜を栽培する畑地に変わったことなどが原因とみられる。


2021年3月20日

(14)数羽の小鳥がやってきたので望遠でのぞいてみるとスズメだった。全国的にスズメが激減しているとか。(九条山)


2020年12月15日

(26)10羽ほどのスズメが,地面に落ちた何かを一生懸命ついばんでいた。スギの実だろうか。(九条山)


2020年4月7日(

(39)スズメがサクラの花殻をつついていました。(岡崎)


2020年3月7日

(13)スズメの群れ。(九条山)


2020年2月11日

(22)1羽だけ枝にとまっていたスズメ。(岡崎)


2019年6月15日

(22)スズメかなと思ったが,モズの♀だった。(九条山)
 モズの♂→2018年10月13日
(23)同じ場所にいたスズメ。写真で見ると,はっきりと違いがわかるのだが,肉眼で見ると紛らわしい。(九条山)


2018年7月22日

(39)スズメが逃げ回るセミを追っかけていた。(南禅寺)


2018年6月20日

・信号機にある丸い穴に,スズメが出入りしていた。巣を作っている?(岡崎)


2016年4月3日

歩道の上にスズメが横たわっていました。[写真1]
片方の脚が,震えるようにかすかに動いています。
外傷はなさそうです。
寿命なのでしょうか。

鳥インフルエンザが少し心配でしたが,袋に入れて持ち帰ることにしました。
この日の朝は少し冷え込んだので,気温が上がれば元気になるかとも思ったのです。
しかし,家についてみると完全に息絶え,硬直が始まっていました。

鳥を手にとって観察できることはあまりありません。
この機会に翼の羽を調べてみました。
鳥の翼の羽は,大きく分けると,風切(かざきり),雨覆(あまおおい),小翼羽(しょうよくう)に分けられます。[写真2]
世界文化社『日本の野鳥羽根図鑑』(2011年)には,次のように書いてありました。

風切羽
翼の骨格の後ろ側に直接付いている丈夫な羽毛であり,翼の後縁を形作り,飛翔のとき,重要な働きをする。

初列風切羽
風切羽のうち,掌骨と第2指の指骨に付いているものをいう(Primaries)。

次列風切羽
尺骨に付いているものをいう(Secondaries)。

三列風切羽
次列風切羽より内側にあり階段状になっている羽をいう(Tertiariess)。

小翼羽
この小さな羽は第一指骨に生えている羽毛で,もとは初列風切と対等の性格のものであるが,現在は短小な数枚の羽毛に過ぎない。しかし,滑空グライディングをする時,安定度に対して何らかの役割をしているといわれている(Alula)。

雨覆
これは初列,次列とは性格を異にし,皮膚に生えているもので,風切羽の基部を覆い守り,かつ翼の前縁をなしている。なお,雨覆には上雨覆Upper Wing Coverts (翼の上面のもの)と下雨覆Under Wing Coverts (下面のもの)がある。初列雨覆Primary Coverts,大雨覆Greater Coverts,中雨覆Median Coverts,小雨覆Lesser Covertsに分けられる。

風切羽にはそれぞれ番号がついています。
初列風切羽は,胴体側から翼端に向かって1,2,3……と番号がふられ,次列風切羽と三列風切羽は,逆に翼端側から胴体に向かって1,2,3……と番号がふられています。
番号をふる方向が逆になっているのは,どうしてでしょうね。
山階鳥類研究所『鳥類標識マニュアル』(2008年)には,次のように書いてありました。

初列風切は掌骨と第2指に付着し,多くの種では9~11 枚であるが,3~6 枚の種もある。
初列風切は内側(胴体に近い方)から外側(翼の先端)に向かって順に第1羽,第2羽,第3羽……と呼ぶ。これにより初列風切の枚数が異なる場合や,最外初列風切がごく短い場合でも各初列風切を同一名称で呼ぶことができる。

内側から外側に向かって1,2,3……と番号を付けておけば,鳥の種による枚数の違いにも対応できるということのようです。
鳥の種により初列風切羽の枚数が異なるのは,翼端の羽が退化している,あるいは増えていると考えるということでしょうか。

次列風切と三列風切は尺骨に付着し,枚数は6~40枚と多様である。スズメ目の鳥では一般に9~11枚あり,そのうちの胴体に近い方にある3~5 枚を,三列風切という。次列風切と三列風切を区別しない場合は,初列風切第1 羽の隣に位置している最も外側の次列風切から内側に向かって順に連続番号を付けて呼ぶ。

三列風切を区別する場合は,スズメ目の次列風切は第1羽から第6羽までとなり,次列風切第6羽の内側に隣接する最外三列風切から順に内側に向けて三列風切の第1羽,第2羽と昇順に呼ぶ。

次列風切と三列風切も同じように,種による枚数の違いに対応するため,こちらは外側から内側に向かって昇順に番号が付けられているということのようです。

[写真2]を見ると,初列風切羽は9枚,次列風切羽は6枚,三列風切羽は3枚あります。
羽を抜いて,翼端から順に並べてみました。[写真3]
翼端の,風を切り裂くような鋭利な形から,胴体側に向かって,徐々に幅広く四角い形に変化していくのが分かります。

[写真8][写真9]は,尾羽を写したもの。
スズメの尾羽は12枚あるはずですが,この写真では確認できません。
上記『鳥類標識マニュアル』には,鳥の写真撮影例も載っていて参考になります。
尾羽はもっと広げて,数が確認できるように撮影すべきでした。


2014年10月21日

ミゾソバの花に群がるスズメ

南禅寺舟溜まりの草地にスズメが群れていました。
あちこち飛び回りながら何かをついばんでいます。
よく見ると,ついばんでいるのはミゾソバの花でした。

花を食べているわけではなく,蜜が目的なのだろうと思いますが。
ネットで検索して見ると,ミゾソバの花にスズメが群れている姿は全国で見られるようです。
ミゾソバの花には,そんなにたくさんの蜜があるのでしょうか。


2014年10月15日

信号機に入るスズメ

信号待ちをしていると,正面にある信号機の,横にあいた小さな穴にスズメが入ってゆきました。
口には,草の茎をくわえています。

しばらく見ていると,草の茎をくわえて何度も出入りしています。
信号機の中に草を運び込んでいるようです。

スズメは産卵のために枯れ草などで球形の巣を作りますが,スズメの繁殖期は2月~9月です。
今の時期に雛が孵っても,餌になる幼虫がいません。
冬越しをするための場所作りでしょうか。
信号機の中は,確かに冬でも暖かいと思います。

[写真8]を見ると,右の2羽は幼鳥のようですね。
この信号機の中で一緒に冬越しするのでしょうか。


2012年6月18日

歩道にスズメが死んでいました。
くちばしのつけねが黄色く,頬の黒班もまだはっきりしていません。
巣立ったばかりの幼鳥のようです。
外傷らしきものはありません。

最近スズメが減ってきているという話があります。
色々な説があるようですが,実感としてスズメは減ってきている感じがしますね。
少し前までは,大集団で一斉に稲田に襲いかかるといった,悪役ながらも,もっとパワフルなイメージがありました。
スズメの減少は,何となく現在の日本の勢いのなさと重なる思いがします。


2008年4月3日

サクラとスズメ

満開になったサクラの花を,スズメが次々にちぎり落としています。
嘴で萼筒部分を切断して,蜜を食べているのです。

[写真1]~[写真3]は,スズメが萼筒部分を切断している様子。

[写真4]は,樹下に散らばっているサクラの花。
自然に散ったサクラの花は花弁がバラバになっていますが,スズメが切り落としたものは5枚の花弁が揃ったまま落ちています。

[写真5]は,花の切断口。
蜜のある萼筒部分が切断されています。

[写真6]は,花の構造を見るためにソメイヨシノを縦に切ったもの。
萼筒部分には蜜が詰まっていて,舐めてみると甘い味がします。

スズメがサクラの花を食べる行動は昔からあったようですが,人の目をひくほど大量に花を落下させるようになったのは,近年のことのようです。
唐沢孝一著「スズメのお宿は街のなか」(1989年)に,1987年~1988年に調査した内容が詳しく載っています。

…ここ3,4年で急増していることに気づく。過去5年間の観察例は150例(92パーセント)となる。古い昔の観察例は少ないのは,記憶が薄れることもあるし,実際にこの行動が少なかったことと必ずしも一致はしないだろう。しかし,結構目立つ行動なので,もし数十年前から増加しておれば,とっくに話題になっていたはずである。やはり,急増したのは最近のことといえよう。

同書には,江戸時代に既にスズメがサクラの花を食べていた事例も載っています。

そして,山桜と小禽図シリーズの中に,なんと1羽のスズメが山桜の花を食べている掛軸を発見したのである。満開の桜花の梢で花をつつき,雌蕊の部分の蜜をなめているのである。この図では,花の正面から嘴を差し込み,花弁はばらばらになって落下している。最近話題になっているような,萼筒をちぎりとって蜜をなめ,5弁が揃ったまま落下しているものではないが,桜花を食べているのは明らかである。解説文によれば,江戸時代中期の三熊花顛(みくまかてん)(1730~94)の筆によるもので,彼は長崎派系の写生画を学び,中年以降は対象を桜に限定し諸国を旅しては描き続け,桜画の名手として活躍したという。


2007年8月28日

  • スズメ
  • スズメ
  • スズメ

スズメが地面に落ちたセミをついばんでいました。

スズメの主食は種子や穀物ですが,雛には青虫などの昆虫を与えます。
このセミの肉も雛に与えるのでしょうか。

スズメは日本でもっとも普通に見られる野鳥です。
しかし元から日本にいたわけではなく,農耕文化とともに大陸から渡来した鳥です。
農耕が伝わる以前,すなわち縄文時代以前には日本にはスズメはいなかったのです。

柴田佳秀著「鳥の雑学がよーくわかる本」には,次のように書いてありました。
『スズメの起源は,アフリカだと考えられています。現在世界には,スズメの仲間が16種(学者によっては15種)いて,そのうち7種がアフリカにいます。スズメは,サバンナのような半乾燥地の草原で,草の種子を食べる鳥です。ですから日本のように,ほとんどが森林に覆われている自然では,スズメが生きられる環境はないのです。にもかかわらず,日本にスズメが棲んでいるのは,よく考えると変なのです。
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もともと森林国であった日本には,草原はあまりありませんでした。しかし,縄文後期か弥生時代に農耕が渡来し,人々は森を切り開いて農耕地をつくりました。農耕地は,開けていてイネ科の草が生えるまさにサバンナみたいな環境です。日本で農耕が行われるようになったことが,サバンナの鳥であるスズメが棲める環境を生み出しました。縄文時代以前はスズメは日本におらず,縄文後期以後,日本で農耕がはじまった頃に海外から渡ってきて棲み始めたと考えられています。』


2005年1月30日

スズメ
ムクドリかなと思って撮りましたが,これはスズメですね。スズメは人のいるところにしかいません。村が廃村になると,スズメもいなくなります。スズメの肉は野鳥の中ではおいしい方だそうです。特に,1月いっぱいは「寒スズメ」といって,脂がのっておいしい時期だとか。随分前に伏見稲荷で串焼きを食べたことがあるのですが,味は忘れました。これもジビエ?